心温まる話で誰が感動するか

昔から書くものは小説にしろSRCにしろ、
暖かい雰囲気のあるものだと言われてきた
それはつまり、私が人の悪意を書ききれていないのではないか、という話だ


人の心は悪意が全てだと思わないし、思いたくもない
しかし悪意は確実に人の心にある
本人が気付いているかどうかは別にして、だ
それを抉り出し、描ききってこそのシナリオライターだろう
それが出来ない以上は、やはり私は半端者でしかない


今作っている完結しかかっているシナリオ一本も、
人の悪意は書ききれなかった。
善意の人々の心温まる話だった
それだけだったら、読む価値がないのかもしれない
精進せねばならん